地域でつながり、循環型で自然と分かち合いながら、持続可能な暮らしをみんなと一緒に作って行くコミュニテー。阿蘇山と根子岳の麓、白川水源に恵まれ、自分達の食べるもの、住む家、エネルギー、小さな学校など楽しく仲間と地域の人と作って行こうと活動しています。 Transition Town Minami-Aso is a Transition Initiative located in Kumamoto,Kyushu at the foot of Mt. Aso. The local community is moving towards a sustainable way of life by helping, caring for each other and living in harmony with mother nature. Please come and have fun!
Transition Town MInami-Aso is a Transition initiative that locates in Kyushu Kumamoto where Active
2012年9月12日水曜日
9/10 高森町役場でバイオマスボイラー(ガシファイヤー)の説明会
9.10(月)13時 高森町役場 にて、
ガシファイヤーというバイオマスボイラーを開発・普及されている
株式会社アーク、岩城さんを、新潟よりお呼びしてお話をうかがいました。
ご出席は、役場の方、バイオマス検討委員会の一部の方々、大津、益城などからも。
ありがとうございました!
●開催趣旨・動機は
・森林の保全として、間伐がなされているが、切り捨て間伐などの結果、
残材が放置されたままになっている。
夏の水害でもそれらが流されて橋があふれたりもした。
薪など、バイオマスエネルギーの資源として利用できるのではないか?
・事例もある。以前に、大津で開催された OZUげんき塾で、土佐の森・救援隊
のお話を聞いたときに、ガシファイヤーというバイオマスボイラーで
残材等を温泉の熱源した事例があった。
薪ステーションに小規模の山主が軽トラとチェーンーで自伐したものを持ち込んで
いいおこづかいになっているそう。モリ券という地域通貨もからめて成功している。
(バイオマス材収入から始める副業的自伐林業 林業改良普及双書 ほか)
http://www.ringyou.or.jp/publish/detail_1086.html
・高森には 高森温泉館 という町営の温泉がある。
これが重油で加熱されているなら、たとえば、これをバイオマスに置き換えられるのではないか。
ということでお話をうかがいました。
●ガシファイヤーとは
まず、ガシファイヤーそのものについてはこの動画がわかりやすいです。
●特徴
・2次燃焼でガスを燃やすので、高効率であり、排気の汚れも極小。
・ペレットに比べ、燃料費が安い。初期投資が少ない。無駄なエネルギーを使わない。
・木材資源は1m以内、直径?cm以内ならなんでも燃やせる。
・安定すれば生木も燃やせる。
・温泉なら 薪の方がお湯は気持ちがいい
●費用対効果
高森温泉館に下調べして、ざっくり概算してみました。
夏場は重油300リットル/日 冬は800リット
年間平均600リットルの/日 として年間300日営業とすると
年間300日営業×600リットル=180,000リットル消費
重油 78円/リットル とすると 年間約 1400万円の燃料コストとなる。
これを薪(丸太でもよい)に置き換えると
1基1日当りの木材消費量=200㎏(80㎏/回×2.5回)
6基(5基が温泉分 1基が床暖房)として
300日×1200kg=36000kg
残材 14円/㎏ としても 504万円/年 の燃料コスト。
1400-500=900万円のコストダウン!
初期導入コストは約700万円/基
700*6=4200万円
5年目で回収できる。
ただし、少なくとも 1/3 は助成金などが利用できるはず(環境省など要調査)
燃料費の比較では
薪 56円 / 1万Kcal 14円/kg
灯油 103円 / 1万Kcal 87円/L
ペレット 121円 / 1万Kcal 45円/kg
●材料供給
ちなみに体積だと、比重を 0.6 とすると
3.3m3/日
10万m3/年
仮に 3.3m3 = 2000kg = 28000円 はいい収入。
元々、高森は 農家&林家が普通。
裏山の薪でみんな暮らしていたし、薪ボイラーが当たり前だった。
(間伐材・山林未利用材 は 南阿蘇村で6万トン/年)
●集材
たとえば
高森温泉館 を 残材集積センター&買い取りステーション=木の駅 とする。
建物の裏手にほどよい空き地があり、そこにボイラーと薪ラックは設置できそう。
(そこに やまもり部 含め、高森の山主さんや山主から委託される多様な人々に
持ち込んでもらう。残材をチェーンソーで切って軽トラで運ぶだけでいいので誰でも可能。
一部 林内作業者も必要かもしれないが、傾斜は少ないので軽架線は不要かも。
高森クーポン=地域通貨 をつけることも要検討。それが循環する(町営の場所でのみ使える)。)
●事例
和歌山県 北山村おくとろ温泉
福島県 鮫川村さぎり荘(薪をくべるところが透明ガラスで見られる)
山梨県 道志村 道志の湯
高知県いの町 土佐和紙工芸村 くらうど
ほか
岩手県大槌町吉里吉里小学校 に 震災後 入浴支援
●農業利用
・ビニールハウスの夜間熱源としてはどうか?
ペレットのように自動供給はできない
が、薪ストーブのように、寝る前に投入し、熾火で朝まで持たせることはできる。
温度コントロールはエアコンの室外機のような温水温風機をサーモスタット管理で0.5度単位で管理している事例がある。
(新潟市新津園芸 ハウス面積約100坪 夜間最低温度7度維持
・都市部での利用はペレット前提での大規模自動管理がいいかもだが、
地域は人によるこまやかな対応が可能で、薪前提がよいのでは。
●その他
県等は ペレット前提のバイオマス検討が多い。
地産地焼前提なら薪や残材などの方がメリットが大きいことをもっと知って欲しい。
●アークさんのウェブ
http://arc-nippon.com/products/gasifire/index.shtml
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ウッチーすごい
返信削除まとめてくれてありがとう。